希望の会社に入社できたとしても、配属や人間関係の面で思うようにいかず、ストレスが溜まる人は少なくないと思います。
公務員時代に自身の特性には合わない部署へ配属になり「この仕事、向いてないかも」と苦しい想いをした新美さん。2017年に未経験からライターに挑戦し、快適に働けるようになってから6年目。
ライターのお仕事は自分のペースで働けて、付き合いやすい人とだけ付き合えるので働きやすいと語ってくれました。ストレスは公務員時代の1/10にまで減ったようです。
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目次
現在はリサーチライティング、取材ライティング、編集、ディレクションなどの書くお仕事をメインにしています。
前職は公務員として市役所に勤めていました。窓口対応の多い部署から経理の部署まで色々と経験し、5年間勤めたあとに退職しました。
公務員時代は財源が税金だったこともあり、「できた分だけ評価される」のではなく「間違えると評価が下がる」という社風だったんです。
窓口での市民対応は得意だったものの、市民対応のような得意が生かされる部署に配属されたのは最初の1年間だけでした。その後、私の特性には合わない経理関係の部署に配属されることになりました。
うっかりミスが多いタイプなので、経理の部署は私にとってはちょっと厳しい環境で。異動が決まった時に同期から「新美さんが経理?大丈夫?」と心配されるほどでした。
経理の部署は新しく事業を作ったり、企画したり、窓口で市民対応する機会が少ないんです。そのため自分の得意を生かすことができなくて。市役所の中でも、特にプラスαで評価を得ることが少なく、減点式でマイナス評価をされやすい環境でした。
例えば1円合わないと全員で机の下を探すことになり、すごく怒られたり。 日付のミスや元号の書き間違いなどうっかりミスででめちゃくちゃ怒られたり。
市民から情報開示請求をされた時、書類自体が間違ってるとダメなので、細かい部分で怒られてしまうのは仕組み上仕方のないことです。ただ、どうしても自分は苦手な分野で……。
公務員時代のすべての業務が向いてないとは思いませんが、特に経理の部署では「この仕事、自分には合わないな」と感じることが多くて苦しかったですね。
そうですね、辛かったです。あとは公務員は定時退勤ができるイメージで、家族に時間を使えると思い就職しましたが、想像とは違う点も退職の要因にはなりました。
残業が月100時間を超えたり、土日も出勤することがあったり。思っていた環境とは違いましたね。
そこに向いていない部署への配属というマイナスの出来事が加わり、本格的に退職を検討するようになりました。
公務員時代
8時半~12時:仕事
12時~13時:お昼休み
13時~17時15分:仕事
※場合によっては残業(繁忙期は毎日残業&土日出勤ということも)
フリーランスの現在
10時~13時半:仕事
13時~14時半:お昼休み
14時半~20時:仕事
正直、残業の時期を除くと合計の仕事時間はあまり変わっていないです。公務員時代もフリーランスの今も、労働時間はだいたい8時間くらいですね。
ただ、今はいつ仕事をするかや昼休みの時間を自由に決められるところが気に入っています!労働時間は同じでも、気持ち的には全然違います。
ストレスのMAXが100とした場合で考えると、公務員時代は99、現在は10くらいです。ストレスは約1/10に減りました。
ストレスが99くらいだった公務員時代、特に自分の特性に合わない経理の部署にいた時は、ストレスが大きかったです。気づいたら涙が出たり、不調により1週間お休みをもらうことになったり、日曜日にはサザエさん症候群になったり……。苦しかったです。
ライターをしている今は、10くらいですね。ストレスを感じることはあまり無いです。対人ストレスや苦手業務が減ったことが大きいと思います。
人に対して過剰に気を遣ってしまうタイプなので、苦手なクライアントさんや割に合わないお仕事は勇気を持ってお断りして、ストレスの少ない環境づくりを心がけています。
通勤がなくなったのも楽ですね。毎日決まった時間に起きて、電車に乗って、という生活にストレスを感じていたので、在宅ワークで自由に働けることは嬉しいです。
今後も公務員や会社員に戻るつもりはなく、フリーランスを続けるつもりです。
フリーランスを続けたい理由としては、主に下記です。
自分に合ったフリーランスという働き方を続けていきたいです!
はい!向いていると感じます。主にこんなところが向いていると思います。
公務員時代は、どうしても自分のペースで仕事するのは難しかったです。出勤時刻、退勤時刻、昼休みの時刻が決まってるので。
「○時間勤務してください」だけでなく、「○時に始業してください」「昼休みは○時から○時に取ってください」と決まっているので自由度は低かったですね。時間の長さだけでなく、タイミングまで決まっていて。
公務員なので、それを分かって就職しましたが、自分にとっては想像以上に合わなかったです。
今はのんびり起きてもOKですし、遅くまで仕事してもOKなので自由で気楽です。
ちょうど最近、水曜の午後は休むという実験を始めました。水曜に休みを挟むと、つねに「昨日は休みだったから頑張ろう」または「明日は休みだから頑張ろう」という気持ちになれるので気に入っています。
自分の裁量でお休みにできるのは、フリーランスの良いところですよね。逆に稼ぎたい時は稼働時間を増やして頑張れるところもお気に入りポイントです。
ある程度裁量を持たせてくれるクライアントさんは、仕事がしやすいです。例えばライティングの依頼については、ルールと納期だけを提示してもらい、進捗確認されない状態で任せてもらえると「やりやすいな」と感じます。
細かく管理されたり、見られていることを意識するとミスが増える性格なんです。オフィスで働いてると、上司に「管理しないでほしい」とも言えないですよね。でも管理されたり見られたりするとミスをしてしまって悪循環で……。公務員、特に経理関係の環境は向いてなかったと感じますね。
今は自宅で猫と暮らしているので、たとえ厳しいクライアントさんからメッセージが来た時も猫を吸うことで回復できます。笑
猫のいる環境で仕事できるのも、在宅ワークの良いところですよね。
一時期FIREしたい気持ちがあったのですが、計算したら5年や10年じゃ実現は難しいなと思い、今はFIREしたい気持ちは薄くなりました。
すでにストレスが少ないので、ライターを続けるのも良い選択肢だと感じています。
少し前に富士山登山や滝行のイベントに誘われたんですね。それなりにお金がかかりましたが、「行く」と即答できたので、自由に動くためにもある程度のお金は持っておきたいなと改めて思いました。
フリーランスとして日程の都合がついても、お金の都合で断ることになったら悲しいので。やりたいことが出てきた時に、「やります!」と言えるような環境はキープしておきたいですね。
堅いジャンルにもやわらかいジャンルにも取り組んでいます。
堅いジャンルだと、中小企業の社長さんへのインタビュー、社長あいさつ、クライアントさんが抱えているお客さんへの取材などがあります。企業さんのコアとなる部分のお仕事が多いです。
やわらかいジャンルだと、好きなアニメの記事やゲーム関連企業のゲーム紹介文作成に取り組んでいます。アニメが好きなので、書いていて楽しいです。
堅いジャンルでもやわらかいジャンルでも、どちらも同時に挑戦できるのがフリーランスの良いところかなと感じます。ジャンルの向き不向きも気軽に探れるので、良いですよね。
クライアントワークだけでなく、自分の事業に挑戦しやすい点も良いですね。
ちょうど今日の朝も、過去に書いたアフィリエイト記事から報酬が発生していました。アフィリエイトでも音声配信でも良いのですが、クライアントワークではない自分の事業も増やしていきたいです。
向いているな、と思います!毎日文章を書いていても苦痛じゃないので、少なくとも向いていないとは思わないですね。
友達から「文章でご飯を食べてるの、すごいね」と言われた時も嬉しかったです。
読むのが苦じゃない点も、ライターが向いていると感じる理由です。ライターは書く仕事のイメージが強いですが、情報を調べる・読むことが多いので。読むことが苦じゃなく、面白いと思えることはライターの素質として大事かもしれません。
ワークキャリアならいろいろな職種を体験できると思い、魅力的に感じました。
当時の私は役所勤めに疲れ、「フリーランスになりたい!」とは思っていたものの、スキルもなくどの職種が向いているのかも分からない状態だったんです。いろいろな職種を一気に体験できるのは魅力的でした。
当時は今よりWebスクール自体が少なかったこともあり、他のスクールは特に検討しませんでしたね。
講座としてはライティング、サイト制作、デザインなど色々と触れました。といっても講座を受けただけで、実践としてはほぼライティングのみです。
以前から書くことへの憧れがありましたし、講座を受ける中で「ライターがいいかな」と感じたためです。実際はライターというより作家に憧れていた、と言った方が正しいかもしれませんが。
今もエッセイ作家さんで憧れの人がいます。下田美咲さんという方で、日々の生活をエッセイ調で書かれている方です。noteで億単位の稼ぎを得ているんです。私も自分の事業を増やしていきたいです。
卒業までに3件の記名記事を書かせていただきました(まだ有給消化中だったため、無報酬)。その実績が生きて、すぐにクラウドソーシングで仕事がもらえて、1ヶ月間で17万円稼げました!
頼れる同期や先輩ができ、不安になったら帰れるコミュニティができたことです。一人で独立して、フリーランスとして軌道に乗るのは大変だと思います。相談する人もいないですし。
ワークキャリアの開催地域の一つ金谷に住んでいた頃は、周りにフリーランスがたくさんいることに安心しました。フリーランスがたくさんいる環境はなかなか無いので、精神的な安心感が大きかったです。
活用という面では、「○○な悩みがあるんだけど、どうしたらいいと思う?」と具体的な質問ができることが心強かったです。自分より先を行く先輩もたくさん住んでいたので。
金谷を離れてからも、当時一緒に受講していた同期と忘年会をしたり、旅行に行ったり、楽しく交流しています。
頻繁には会わないことも、かえって良いかもしれないです。久しぶりに会った時に「え、会社員に戻ったの?」という話ができて、いろんな人生を間近で見ることができるので参考になります。
ワークキャリアに参加したり、金谷のコミュニティに残ったりしたことで、考え方の柔軟な友達が増えた点はありがたいです。みんな柔軟なので、転職も気軽にするんですよね。周りに柔軟な人が多いと「そういうパターンもあるのか!」と思う機会が増えて、私自身の視野も広がります。
やってみたい仕事があれば、まず講座やスクールで学んでみるのがいいと思います。副業が可能なら、仕事と並行して実績を積むのもアリです。
「これがやりたい!」という明確なやりたいことがなくても大丈夫。今の働き方を変えたい方、組織で働くことにかなりストレスを感じる方は、フリーランスを目指してワークキャリアを受けてみるのも一つの手です。
行動すればするほど悩みは解決に近づくので、ぜひ頑張ってください!
編集後記
新美さんがワークキャリアを受講されたのは約5年前の2017年。今回インタビューした中ではもっとも早くワークキャリアを受講された方です。5年経ってもWebライティングを続けているということで、1ヶ月間の合宿が人生にとって大きなプラスになったことが分かり私としても嬉しかったです。
大きな組織で働くと、どうしても組織の都合が優先になり、いち個人としての快適さが損なわれることがあると思います。苦手なことがはっきりしていると、なおさらストレスを感じる機会が多いかもしれません。
自分にとっての快適な働き方、ストレスフリーな環境を追求したくなった際は、ぜひワークキャリアにご相談ください。退職を決めていない段階でのゆるいご相談も歓迎しています◎
プロフィール
新美友那(にいみともな)1988年生まれ
現在のお仕事:ライター・編集・ディレクター
以前のお仕事 :公務員
ワークキャリアの受講地域:千葉県富津市金谷(2017年6月)
Twitter:https://twitter.com/inaka_free213
記事を書いた人
株式会社ワークキャリア マーケティング事業部 伊藤菜々
1994年生まれ千葉県在住。大学時代のアルバイトや教育実習の経験から「週5日も会社員として働くのは自分には無理だ」と感じ、新卒でフリーランスのWebライターに。現在はフレックス・リモートで週3社員として勤務中。
みんなが幅広い選択肢を持ち、みんながご自愛しながら生きられるような社会になればと願いながら、自分に合った働き方×田舎暮らしを実践中。趣味は家庭菜園。
Twitter:なな(@777nanadayo777)
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